火災保険に代理店って本当に必要なの?「代理店じゃないと危ない」「代理店の方が楽」は本当か

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「ネット保険はやめた方がいいですよ」

賃貸契約のとき、不動産会社でこんなことを言われた経験はありませんか?

「事故があったとき困りますよ」
「補償内容はプロに相談した方が安心です」
「手続きも全部やりますから」

一見もっともらしく聞こえます。

でも、一度立ち止まって考えてみてください。

その話をしているのは、保険を売ると手数料が入る代理店本人です。

つまり、「代理店は必要です」という主張は、自分の仕事の必要性を自分で説明しているだけでもあります。

もちろん、代理店が役に立つ人もいるでしょう。
しかし、多くの人にとって本当に必要なのかは別問題です。

この記事では、代理店がよく挙げる「代理店が必要な理由」を、一つずつ事実ベースで検証していきます。


「補償内容が分からないから代理店が必要」は本当?

代理店が最もよく言う理由がこれです。

「水災は付けるべき?」
「家財はいくらにする?」
「補償をどう選べばいい?」

確かに、保険をまったく知らない人にとっては難しく感じます。

しかし現実には、多くの人は一から設計する必要はありません。
今は比較サイトや口コミで評価が高く、多くの人に選ばれている商品があります。

一般的な家庭なら、そうした定番商品を選べば大きく外すケースは多くありません。

むしろ問題なのは、不動産会社の代理店では
「その人に最適な保険」ではなく、「取り扱っている保険」しか提案できないことです。

不動産屋では、提携している以外の保険を売っても手数料が貰えません。
そのため、提携している保険以外は勧めません、と言うより、他の選択肢を教えないのです。

つまり比較ではなく、「最初から答えが決まっている相談」になりやすいのです。


「事故のとき全部やってくれる」は誤解

これも非常によく聞く話です。

「事故が起きても代理店が全部やってくれます。」

実際はそんなことはなく、「丸投げできる」は誤解です。

代理店がしてくれるのは、

  • 保険会社への連絡方法の案内
  • 必要書類の説明
  • 手続きのサポート

といった助言に過ぎません。

一方で、

  • 保険申請の際に行う被害状況の写真撮影
  • 修理業者への依頼(状況説明・見積もり・日程調整)
  • 必要書類の準備
  • 保険金請求書の記入

は、全て自分で行う必要があります。

「代理店が全部やってくれる」というのと、随分イメージが違いませんか?

さらに、当然ながら、代理店は営業時間外は電話をかけても対応してくれません

一般的な不動産屋は水曜が定休(「契約が水に流れる」を連想させ、縁起が悪いためなんだとか)。
火・水曜、あるいは水・木曜を連休にする店舗も多いです。
保険代理店の方は、カレンダー通り土・日曜・祝日が休みになることが多い傾向があります。

しかもです、人が介在するので、
契約者 → 代理店 → 保険会社 → 代理店 → 契約者
と伝言ゲームを行う時間的ロスで、対応に時間がかかるデメリットもあります。

ネット保険の場合はどうでしょう?

事故受付は365日24時間対応が一般的で、電話やWebから直接手続きできます。
対応するのは保険会社の担当者なので、無駄な中間ロスがありません。

代理店を挟むか、直接保険会社へ連絡するかの違いでしかないケースも少なくありません。


「手続きが楽だから代理店」は昔の話

不動産屋(保険代理店を兼ねている店)がアピールするのは、

  • 手続きが1回で済む
    賃貸や物件の契約書類と一緒にサインするだけで手続きが完了します。
  • 必要書類の用意が不要
    建物の構造、面積、築年数など、保険に必要な物件情報をすべて不動産屋が把握しているため、自分で調べる必要がありません。
  • 補償の漏れがない
    賃貸契約などの条件(借家人賠償責任保険など)を満たしたプランを最初から用意してくれます。

こんな感じでしょうか。

でも冷静に考えてみると、

  • ネット契約まら、スマホから5〜10分で終わります
    「1回で済む」の実態は、不動産契約の長い説明のあとに、続けて保険の規約を読み上げられるため、拘束時間が1〜2時間伸びてドッと疲れるだけ。
  • 契約する際には、必要な情報は手元にある
    何年も前の契約書とは違い、賃貸契約や、マイホームの売買契約したばかりなら、契約書は手元にあるはず。そこには、建物の構造、面積、築年数など必要な情報が全て明記されています。
  • 補償の漏れがないどころか、不要な補償がのせられる
    不動産屋は保険料が高い方が手数料が増えるのだから、補償を必要以上に加えられる可能性もあります。

昭和の時代ならいざ知らず、現在は、パソコンで作成・印刷された、定型の申込書に記載するだけです。代理店でなくてはできない仕事ではなくなっているのです。

ネット保険なら、スマホやパソコンで必要事項を記載するだけで契約ができる時代。

紙の申込書も不要。郵送も不要。印鑑も不要。

「書類をまとめて出せるから便利」というメリット自体が、もはや時代遅れの感覚となっているのです。


不動産屋(保険代理店)側の事情

ここはあまり語られません。

実は、火災保険契約者の約7割が、「不動産屋に言われたままの保険」に加入しています。

この実態からもわかる通り、保険会社は、不動産屋経由の保険加入に依存しています。
そのため、自社の保険を売るために、代理店には高い手数料を認めています。

その割合は、一般的な不動産屋で約15〜25%。
大手不動産屋でのミニ保険の取り扱いでは、何と約30~50%に達することもあります。

この手数料があるからこそ、多くの不動産会社は特定の商品を勧めるのです。

50%となると、契約者側から見れば、本来の保険料の2倍の金額を支払わされているようなものです。

もちろん、手数料を受け取ること自体は正当なビジネスです。
不動産屋が、良かれと思って補償を厚くしてくれる場合もあるでしょう。
ですが、手数料収入を増やすために、故意に不要な補償を上乗せする悪徳業者がいることも事実。

一方、契約者の方も、これらのカラクリや、火災保険は自分で選べることを知らないまま、「これしか選べない」と思って契約してしまうことは問題です。

情弱は損をする、というわけです。


不動産会社は「保険のプロ」とは限らない

ここも勘違いされやすいポイントです。

不動産会社は住宅のプロではあっても、保険のプロではありません。

多くの場合は、提携している保険会社の商品を取り扱っていて、機械的にその保険を勧めてくるだけです。

つまり、「あなたに最適だから勧めている」わけではなく、会社の都合で勧めているだけなのです。

もちろん親切な担当者もいるでしょうが、会社の利益に反してまで提携外の保険に勧める人など、滅多にいないでしょう。


ネット保険が急速に広がった理由

ここ数年、ネット型の火災保険は急速に加入者数を増やしています。

理由は単純です。

自分で保険を選んだ方が圧倒的に得であることに気づく人が増えてきたから。

ネット加入なら、

  • 保険料の圧倒的な安さ
  • 手続きの圧倒的な手軽さ
  • 対応スピードの速さ
  • 不動産屋(代理店)とのコミュニケーションが不要

というメリットがあります。

代理店経由しか選択肢がなかった時代とは、環境が大きく変わっているのです。


結局、代理店は本当に必要?

もちろん、人によって、向き不向きがあります。

ネットが苦手、とか、とにかく書類系が苦手、とかいう人にとっては、
お金がかかっても代理店にお願いしたいという需要もあるでしょう。

ただし、昭和の時代と違って、代理店だけが唯一の手段ではななくなった現在。
未だに「代理店じゃないと危ない」「代理店の方が楽」という代理店のアピールを鵜呑みにして、損をしている人が約7割もいるのが現実です。

損をしたくないなら、まずは疑うことが大切です。

まずは内容と保険料を確認し、不動産会社に勧められた保険と比べてみてください。


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