火災保険を5年契約にするべき合理的な理由

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「火災保険って、とりあえず1年更新でよくない?」

そう思っている人はかなり多いです。

でも火災保険は少し特殊。
なぜなら、ここ数年ずっと値上がり傾向。
そして家の築年数が増えるほど、保険料が上がることもあるからです。

つまり後回しにすると、

「数年前に入っておけば安かった…」

が普通に起こります。

ちなみに、昔の火災保険は35年契約や10年契約がありました。
でも今は最長5年。2022年10月から短縮されています。

理由は、自然災害が増え、将来の損害リスクを予測しづらくなったため。
少しぶっちゃけると、契約期間が短い方が保険会社は保険料改定も反映しやすくなるからです。

そんな状況で、火災契約を最長5年で契約したほうが良いと断言する、
合理的な理由を今回は解説します。


理由① 長期契約の方が、1年あたりの保険料が安くなりやすい

火災保険は、多くの商品で長期契約の方が年間換算の負担が軽くなります。

「でも、どれくらい違うの?」と思いますよね。

試算イメージで見ると、こんな感じです。

契約方法5年間の支払総額(例)1年あたり換算
1年契約を5回更新100,000円20,000円
5年契約88,000~92,000円17,600~18,400円

※年間保険料2万円を基準にした試算例。実際の保険料は建物構造・地域・補償内容などで変わります。

差額は約8,000〜1万2,000円前後。

毎月なら数百円ですが、5年間で見ると意外と大きな差だと思いませんか?

しかもこれは、「5年間まったく値上げがなかった場合」の話。
実際は途中で保険料改定が入ることもあるので、差がさらに広がる可能性もあります。


理由② 築年数で保険料は高くなる

ここはかなり重要です。

「新築の方が家の価値が高いんだから、保険料も高そう」

と思う方も多いのではないでしょうか?

ところが実際はその逆。

保険会社が見ているのは、「家の価格」より「事故や損害が起きるリスク」。

建物が古くなると、

  • 設備の劣化
  • 給排水トラブル
  • 修理リスク

などが増えるので、保険金支払いも増えるわけです。

そのため、多くの保険商品では、
築年数が一定ラインを超えるごとに、保険料率が変わるシステムになっているんです。

イメージするとこんな感じです。

築年数年間保険料(試算例)
築5年20,000円
築10年22,000円
築15年24,000円
築20年26,000円

※実際の数値は、保険料は地域・建物構造・補償内容などで変わります。

築20年になると、築5年との差は年間6,000円、5年間なら3万円差です。

5年契約なら、その期間中は契約時点の条件を維持できるので、
保険料改定をやり過ごしてお得な期間(改定前の保険料で済む)が発生するわけです。

地味ですが、こういう差はあとから効いてきます。


理由③ 値上げ前の契約で、保険料値上げをやり過ごせる

ここが一番大きいポイントです。

火災保険の保険料はずっと右肩上がり。
理由はわかりやすくて、災害の増加や建築資材・人件費の高騰など、挙げればキリがない程。

ここ10年ほどの動きを見るとこんな感じです。

改定時期全国平均の引上率主な制度変更・トピック
2015年10月+3.5%保険期間が最長36年→10年へ短縮
2018年6月+5.5%大型台風や豪雨の頻発による影響
2019年10月+4.9%築浅住宅を対象とした割引導入など
2022年10月+10.9%保険期間が最長10年から5年に短縮(実質的な値上)
2024年10月+13.0%過去最大の引き上げ
水災リスクを地域別に細分化(災害多発地域の値上げ)

表の値上げの経歴を見るとわかる通り、
過去5年では約24%も保険料が上がっているわけです。

長期契約を結ぶと、契約時の保険料が満期まで維持されます。
したがって、値上げ前に契約を結んだ場合、値上げ前の保険料を5年間
5年間据え置きの保険料だった場合と、
1年契約を4回更新して、保険料UPの直撃を受けた場合とを
シミュレーションしたら(年間保険料2万円で試算)、


<5年契約の場合>
20,000円×5年
100,000円

<1年契約で毎年更新の場合>
2022年:20,000円
2023年:22,180円(+10.9%)
2024年:22,180円
2025年:25,063円(+13.0%)
2026年:25,063円
114,486円


差額は14,486円
これを大きいと見るか、小さいと見るかは、その人次第でしょう。

これは保険料が2万円だった場合の試算ですが、
保険料が高ければ、当然ながら、さらにその差は大きくなります。


「でも5年は長すぎない?」と思うかもしれません

その感覚は自然です。

5年契約といっても、5年間絶対縛られるというものではありません。
途中解約もできます。

途中解約した場合、条件次第ですが、
残り期間分の保険料が返ってくることもあります。

5年契約満期前に保険金上限に達したらどうなる?

ちなみに、
長期契約が不安な人の中には、こんなことを考える人もいるかもしれません。

火災保険を5年契約にして、1年目に災害で全壊・全焼して再建。
保険金上限額に達した=契約終了となった場合、後の4年間は無駄になる?

火災保険というのは、
1回の事故で保険金全額(または80%以上など、保険会社の定める基準)が支払われると、
その時点で契約終了となります(厳密には損害発生時にさかのぼって失効)。


この時、5年一括払で支払っていた保険料のうち、
まだ経過していない2年目〜5年目の4年分(未経過保険料)は、
解約返戻金(返換保険料)として契約者に返還される仕組みになっています。

したがって、残り期間の保険料を損することはありません。

再建後の火災保険は、新規に契約する必要があります。
返還された4年分の保険料を、新しい建物の火災保険料に充てれば良いわけです。


今の火災保険、1年更新を繰り返す理由はありますか?

ここまで解説した通り、

  • 長期契約の方が安い
  • 築年数での値上げ
  • 数年ごとに保険金改定

という理由で、長期契約にしないと、保険料は確実に高くなります。

ここ20年以上、保険金改定の度に値上がりを続けていることからも、
ハッキリ言って、
今後値上げすることはあっても、値下げする可能性は低いでしょう。

一方、1年契約のメリットは何か?

  • 補償内容を毎年最適化できる(他社への乗り換え検討)
  • 支払負担(初期費用)を抑えられる(一括支払いの場合)

といったことが挙げられますが、
実際問題、単純に「5年だと何だか不安」というだけだったりしませんか?

そんな人は、

理由のない不安で損をする
決断を後回しにして損をする

といった典型的なパターンに陥りがち。

例外はゼロではないものの、
火災保険は1年契約よりも5年契約の方がお得なのは間違いありません。

このことを知った上で、
現在加入中の保険の見直し検討
もしくは、これから加入する保険の検討をしてみてください。

追伸:今後の価格改定はいつ来る?

実は、今後の火災保険の大規模な値上げは、
最短で 2026年の秋(10月頃) に実施されることが予想されています。

複数の業界報道や代理店向け情報によると、一部の損害保険会社が2026年10月に火災保険の料率改定を行うことをすでに公表しているとのこと。
ただし、業界全体で一律の大規模値上げになるかは見方が分かれています。

一部のプランや築年数が古い物件のみの値上げや、改定そのものを見送る(または2027年以降に延期する)保険会社が出てくる可能性も指摘されています。

いずれにしても、保険の値上げというものは、いつかはやって来るもの。

保険で災害に備えると同様に、値上げについても備えておく必要があります。


よくある質問

Q. 火災保険は火事以外でも使えますか?
A. 台風・水漏れなども補償対象になる場合があります。

Q. 水災補償は外しても大丈夫ですか?
A. リスクが低い地域では外す選択もありますが慎重な判断が必要です

Q. 修理費はいくらかかりますか?
A. 屋根修理で50万円〜150万円程度かかるケースがあります。

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