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「火災保険に入ってるから、火事だけは大丈夫。」
そう思っている人はかなり多いです。
でも、もし火事の原因が「故意に近い重大な不注意(重過失)」と判断されたら話は別。
最悪なのは、家が燃えただけで終わらないことです。
実際に過去には、
「重大な過失が認定され、火災保険の保険金が支払われなかった」
「さらに、損害賠償責任まで問題になった」
そんなケースがあります。
怖いのは、これが特殊な話ではないこと。
「少しだけ外出」
「毎年やっていた習慣」
「これくらい大丈夫」
そんなよくある行動が原因になったケースもあります。
さらに、重大な過失が認定されると、
通常の失火では賠償責任が免れる隣家への失火でも、多額の賠償金が請求されることあるのです。
今回は、実際の火災事例・判例ベースで、その「重過失案件」を見ていきます。
そもそも「重過失」って何?
「重過失」とは、簡単に言うと「普通なら絶対に避ける危険行為」。
単なるうっかりではありません。
裁判でもよく見られるのは、
・危険なのは誰でも分かる状態だったか
・危険を認識できたか
・避けられたのに放置していたか
このあたりです。
そして重要なのは、
「火事が起きた」ではなく、
「なぜ起きたか」
です。
重過失事例① 天ぷら油火災(火を付けたまま放置)
毎日どこかで起きている出火原因の上位常連。
「天ぷら油を火にかけたまま外出」といった、火気使用中の放置が原因の火事。
飲食店の例ですが、2022年に起きた北九州市の旦過市場での事件。
食用油が入ったフライパンを加熱したまま放置した結果、周辺店舗29棟が焼失する大規模火災が発生。火元の女性は有罪判決で、損害賠償命令も受けました。
一般家庭においても、このケースは重過失に問われやすい事案です。
重過失事例② 寝タバコ
「飲酒+布団+寝落ち」この組み合わせで発生しやすい定番事例
総務省消防庁の火災統計でも、たばこ火災は年間約3,000件〜3,500件と
国内の出火原因第1位の常連。
飲酒が入ると、もはや弁護の余地のない重過失案件です。
重過失事例③ 石油ストーブ火災
冬の定番事故。
- 石油ストーブの近くで洗濯物を乾燥
- 火がついた状態での石油ストーブ給油
実際に、ストーブ近くの洗濯物が落ちて着火する事故は繰り返し起きています。
給油時に灯油がこぼれて着火すると、一気に燃え広がるので、
火がついた状態での給油は、メーカー説明書でも基本的に禁止されている行為です。
重過失事例④ ガソリン不適切保管
ガソリンは危険物。
専用容器に入れることが法律で義務付けられています。
保管できる量も厳しく制限されます。
ペットボトルに入れていたり、火元の近くに置いていたりした場合、
重過失と判断されるケースが多い事案です。
火災が起きて死亡者が出た場合、刑事事件に発展し、
重過失致死傷罪になる可能性すらあります。
重過失事例⑤ 屋内バーベキューで火災
全国でバーベキューに起因する火災が発生し、消防庁でも注意喚起をしている中、
屋内でのバーベキューは、それだけでも危険度の高い行為。
- 火元付近に、段ボールや衣類、カーテン、スプレー缶など可燃性の高いものを置いていた
- 換気不足、火の不始末
- 酒に酔ってグリルを倒す
といった行為が重なると、弁護しようがありません。
火災だけでなく、一酸化炭素中毒リスクもあるので、危険度が高い行為です。
「入っているから安心」が一番危ない
火災保険は、「入っているか」より「事故後にどうなるか」が重要です。
- 補償の範囲
- 家財の有無
- 個人賠償の範囲
- 特約
事故後に確認しても遅いこともあります。
何が対象で、何が対象外になるのか。確認だけなら数分です。
これを機会に、一度確認してみてはいかがでしょう。
よくある質問
Q. 火災保険は火事以外でも使えますか?
A. 台風・水漏れなども補償対象になる場合があります。
Q. 水災補償は外しても大丈夫ですか?
A. リスクが低い地域では外す選択もありますが慎重な判断が必要です。
Q. 修理費はいくらかかりますか?
A. 屋根修理で50万円〜150万円程度かかるケースがあります。
→ 補償内容を確認する
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